本記事にはプロモーション(広告)が含まれます。受検資格と試験日程は全国建設研修センター・建設業振興基金の令和8年度「受検の手引」と国土交通省の公表資料をもとに記載しており、報酬の有無によって内容を変えることはありません。詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。
「施工管理技士って、結局何年働けば取れるの?」。新卒で施工管理に入った方や、職人から施工管理に移ろうとしている方からよく出る疑問です。ネットには「大卒で3年、高卒で10年」といった古い情報も残っていて、何を信じればいいか分かりにくくなっています。
この記事では、1級土木施工管理技士で、ゼネコンの施工管理を約10年経験した運営者が、2024年度(令和6年度)から変わった新しい受検資格を、試験機関の令和8年度「受検の手引」で確認したうえで整理します。高卒・大卒・職人からの転向といったケース別に、最短で何年目・何歳で2級と1級の第二次検定に届くかを早見表にまとめました。
この記事の要点
- 第一次検定は年齢だけで受けられる(1級は2024年度から19歳以上、2級は改正前から変わらず17歳以上。どちらも受検年度末の時点)。学歴も実務経験もいらない
- 第二次検定は「第一次検定に受かった後の実務経験」で決まる。2級は1級第一次合格後1年(または2級第一次合格後3年)
- 1級は1級第一次合格後5年。特定実務経験を1年以上含めば3年、監理技術者補佐として1年でも受けられる
- 入社1年目に1級第一次に受かれば、目安は2級が入社2年目、1級が入社4年目(特定実務経験あり)〜6年目。学歴による差はほぼなくなった
- 旧受検資格は2028年度(令和10年度)までの経過措置。土木・建築・電気・管工事も同じ枠組み
最短ルートに乗るなら、第二次検定の経験記述も早めに準備する
この記事の対象読者
新卒〜入社数年目の施工管理(現場監督)の方、高校・大学で建設系を学んでいて就職後の資格を考えている方、職人から施工管理への転向を考えている方を想定しています。記載内容は2026年10月20日時点の公表資料にもとづきます。試験日程は年度ごとに変わるため、受検する年度の「受検の手引」を必ず確認してください。
結論:新受検資格なら「実務1年で2級、3〜5年で1級」が最短の目安
先に答えを書きます。2024年度からの新しい受検資格では、学歴ごとに決まっていた年数がなくなりました。代わりに「第一次検定に受かった日から、何年の実務経験を積んだか」で第二次検定を受けられるかが決まります。
| 資格 | 第二次検定を受けるのに必要なこと(主なもの) | 最短の目安 |
|---|---|---|
| 2級施工管理技士 | 1級第一次合格後の実務経験1年以上 または2級第一次合格後の実務経験3年以上 |
施工管理の実務1年 |
| 1級施工管理技士 | 1級第一次合格後の実務経験5年以上 (特定実務経験1年以上を含めば3年以上) |
実務3年(特定実務経験あり) 実務5年(なし) |
※国土交通省「令和6年度より施工管理技術検定の受検資格が変わります」、全国建設研修センター「令和8年度 受検の手引」より。ほかに監理技術者補佐、2級第二次合格者、技術士などの区分があります(後述)。
ここで大事なのは、2級の第二次検定へも「1級の第一次検定」から入るのが一番早いという点です。2級第一次から入ると実務3年が必要ですが、1級第一次に受かっていれば実務1年で2級の第二次検定を受けられます。
2024年度から何が変わったか:新受検資格のしくみ
施工管理技術検定は、第一次検定(主に知識を問う試験)と第二次検定(経験記述など実務の力を問う試験)の2段階です。第一次に受かると「技士補」、第二次に受かると「技士」になります。2024年度から、この2段階それぞれの受検資格が次のように変わりました。
第一次検定は年齢だけで受けられる
- 1級第一次検定:受検する年度の末日(3月31日)までに19歳以上になる人。令和8年度は平成20年4月1日以前に生まれた人が対象です
- 2級第一次検定:受検する年度の末日までに17歳以上になる人。令和8年度は平成22年4月1日以前に生まれた人が対象です。2級第一次検定の年齢要件は、2024年度の改正前から変わっていません
学歴や実務経験は問われません。年齢は「試験日当日」ではなく「年度末時点」で判定されます。そのため、4月に入社した高卒1年目の方も、その年度のうちに19歳になるので1級第一次検定を受けられます。
第一次検定の合格に有効期限はありません。全国建設研修センターの手引にも、第一次検定に合格した人は「期間や回数の制限なく」第二次検定から受検できると書かれています。
2級第二次検定に必要な実務経験
| 受検資格の区分 | 必要な実務経験 |
|---|---|
| 2級第一次検定の合格者 | 合格後3年以上(建設機械は2年以上) |
| 1級第一次検定の合格者 | 合格後1年以上 |
| 技術士第二次試験の合格者(土木の場合) | 合格後1年以上 |
※全国建設研修センター「令和8年度 2級土木施工管理技術検定 第二次検定 受検の手引(新受検資格)」より。建築は一級建築士試験合格後1年以上、電気は電気工事士・電気主任技術者の区分があります。
1級第二次検定に必要な実務経験
| 受検資格の区分 | 必要な実務経験 |
|---|---|
| 1級第一次検定の合格者 | 合格後5年以上 |
| 合格後、特定実務経験1年以上を含む3年以上 | |
| 合格後、監理技術者補佐としての実務経験1年以上 | |
| 2級第二次検定の合格者で、1級第一次検定にも合格している人 | 2級第二次合格後5年以上 |
| 2級第二次合格後、特定実務経験1年以上を含む3年以上 |
※全国建設研修センター「令和8年度 1級土木施工管理技術検定 第二次検定 受検の手引(新受検資格)」より。土木は技術士第二次試験合格者、建築は一級建築士試験合格者の区分もあります。
2級を持っていなくても、1級第一次に受かってから5年(または3年)たてば1級の第二次検定を受けられます。2級を飛ばして1級を目指すことも制度上はできます。
実務経験はいつから・いつまで数えるか
年数の計算には決まりがあります。令和8年度の土木の手引では、次のように定められています。
- 数え始め:1級第一次合格者は「1級第一次検定の合格発表日以降」の実務経験から数える。2級第二次の場合は「第一次検定の合格発表日の翌日以降」
- 数え終わり:1級第二次は令和8年4月末日まで、2級第二次は令和8年7月末日まで
- 見込期間:年数が足りない場合は、試験日の前日までに見込まれる実務経験を足して申し込める。ただし申込時点で契約済み・特定できる工事に限る。見込みどおり経験を積めなかったときは、試験前日までに取り下げが必要
- 実務経験は連続していなくてもよい。合計が必要年数を満たしていれば申請できる
国土交通省の資料では、令和3年度以降の第一次検定の合格であれば、制度が変わる前の合格でも合格後の経験を数えられるとされています。
注意したいのは、入社前に第一次検定に受かっていても、施工管理の仕事をしていない期間は数えられないことです。年数は「合格発表日」と「施工管理の仕事を始めた日」の遅いほうから進みます。
特定実務経験と監理技術者補佐とは
1級の「3年」「1年」の近道には、それぞれ条件があります。
- 特定実務経験:建設業法の適用を受ける請負金額4,500万円(税込。建築一式工事は7,000万円)以上の工事で、監理技術者資格者証を持つ監理技術者・主任技術者の指導の下で施工管理をした経験、または自ら監理技術者・主任技術者として行った経験。指導した技術者と同じ会社に所属している必要があり、発注者側の経験は含まれません
- 監理技術者補佐:1級第一次合格後に、建設業法第26条第3項第二号の監理技術者補佐として現場に専任で配置された経験。主任技術者の資格を持っていることが前提で、「監理技術者の手伝い」をしただけでは該当しません。申込時に施工体制台帳の提出が必要です
特定実務経験の細かい条件は特定実務経験とは?、監理技術者補佐と技士補の関係は1級技士補とは?で詳しく解説しています。
実務経験として数えられない仕事
受検の手引では、施工管理の実務経験を「施工計画の作成や、工程管理・品質管理・安全管理など、工事の施工の管理に直接関わる技術上の職務経験」としています。補助者としての経験も含まれます。一方で、次のような仕事は数えられないと明記されています(土木の手引から抜粋)。
- アルバイトによる作業員としての経験
- 工程・品質・安全の管理を含まない雑務や単純な労務作業
- 単なる掘削、コンクリートの打設、建設機械の運転などの作業
- 現場事務・営業、着工前の設計だけの業務、測量・調査・点検だけの業務(施工中の工事測量は認められる)
職人から転向する方は、この点が年数計算に大きく響きます。次の早見表で詳しく見ていきます。
ケース別早見表:何年目・何歳で第二次検定に届くか
計算の前提
・4月に入社(転向)し、その日から施工管理の実務経験を途切れずに積む
・入社1年目の7月に1級第一次検定を受けて合格する(8月発表)
・試験は令和8年度の土木と同じ時期に毎年行われると仮定(1級第一次は7月、1級第二次は10月上旬、2級第二次は10月下旬)
・足りない分は「見込期間」を使って申し込む
・どの試験も1回で合格した場合の最短。年齢は入社時の年齢から数えた目安(誕生日で1歳ずれる)
| ケース | 2級第二次(最短) | 1級第二次(特定実務経験あり) | 1級第二次(特定なし=5年) |
|---|---|---|---|
| 高卒・18歳で入社 | 入社2年目(19〜20歳) | 入社4年目(21〜22歳) | 入社6年目(23〜24歳) |
| 短大・専門卒・20歳で入社 | 入社2年目(21〜22歳) | 入社4年目(23〜24歳) | 入社6年目(25〜26歳) |
| 大卒・22歳で入社 | 入社2年目(23〜24歳) | 入社4年目(25〜26歳) | 入社6年目(27〜28歳) |
| 職人から25歳で施工管理に転向(職人期間は数えない場合) | 転向2年目(26〜27歳) | 転向4年目(28〜29歳) | 転向6年目(30〜31歳) |
※各試験の要件(1級第一次合格後1年・3年・5年)と、令和8年度「受検の手引」の年数の数え方をもとに運営者が試算。実際に受けられるかは、受検する年度の手引で確認してください。
表を見ると分かるとおり、新受検資格では学歴による差がほとんどなくなりました。違いは「何歳で施工管理を始めたか」だけです。逆にいえば、入社1年目に1級第一次に落ちると、その後の予定がすべて1年ずつ後ろにずれます。
計算の例:高卒18歳で入社した場合
- 1年目(18〜19歳):7月に1級第一次検定を受検、8月に合格発表 → 1級技士補になる
- 2年目(19〜20歳):合格発表から1年がたつ8月以降に実務1年を満たす。10月下旬の2級第二次検定を受検できる
- 4年目(21〜22歳):合格発表から3年。うち1年以上が特定実務経験なら、10月上旬の1級第二次検定を受検できる
- 6年目(23〜24歳):合格発表から5年。特定実務経験がなくても1級第二次検定を受検できる
1級第二次の申込みは春(令和8年度の土木は3月23日〜4月6日)です。申込時点では年数が足りないため、試験前日までの見込期間を足して申し込むことになります。見込期間に入れられるのは、申込時点で契約済み・特定できる工事だけです。春の時点で次の現場が決まっているかどうかも関わってきます。
高卒の方:2級第一次から入るより1級第一次から
高校在学中(17歳以上)に2級第一次検定に受かっている方もいるでしょう。ただ、2級第一次合格者が2級第二次を受けるには実務3年が必要です。入社後の実務で数えると、早くても入社4年目になります。
入社1年目に1級第一次に受かれば、2級第二次は入社2年目に受けられます。高校で取った2級第一次は無駄にはなりませんが、1級第一次に落ちたときの保険と考えるのが現実的です。なお、高校3年生は年度末時点で18歳のため、在学中に1級第一次は受けられません。
大卒の方:在学中に1級第一次に受かっておく意味
大学生は19歳以上なので、在学中に1級第一次を受けられます。ただし実務経験は入社してからしか数えられないため、在学中に受かっても入社1年目に受かっても、最短の年次は同じです。
在学中に受かっておく意味は「入社1年目に落ちるリスクをなくせる」ことです。入社1年目は現場に慣れるだけで手一杯になりがちです。1年目の夏に落ちると、2級も1級も1年ずつ遅れます。時間のある学生のうちに済ませておけば、その心配がありません。
職人から施工管理に転向する方
受検の手引では、作業員としての経験や、単なる掘削・打設・機械運転などの作業は施工管理の実務経験に数えないとされています。そのため早見表では、職人として働いた期間はゼロとして計算しました。
一方で、職長などとして工程・品質・安全の管理に関わっていた期間があれば、補助者としての施工管理経験として認められる可能性はあります。認められるかどうかは仕事の中身と証明する人(会社の代表者や当該工事の監理技術者・主任技術者)次第です。自己判断で書かず、所属先と試験機関に確認してください。実際と違う内容を申請すると、受検資格を満たさないうえに行政処分の対象になり得ます。
職人の方にとって大きいのは、1級第一次検定は実務経験なしで受けられることです。転向する前、職人として働いているうちに1級第一次に受かっておけば、転向した日から年数を数え始められます。
すでに2級施工管理技士を持っている方
2級第二次検定(旧実地試験を含む)に合格している方は、ルートが増えます。
- 同じ年度に1級の第一次・第二次を両方受ける:2級第二次合格後5年以上(令和8年度は令和2年度までの合格者)、または特定実務経験1年以上を含む3年以上(令和4年度までの合格者)
- 監理技術者補佐ルート:2級技士は主任技術者の資格にあたるため、1級第一次に受かって技士補になれば、監理技術者補佐として専任配置される道があります。補佐として1年働けば1級第二次を受けられます
ただし監理技術者補佐を置く現場は限られます。特定建設業者が元請で、監理技術者の配置が必要な規模(令和7年2月1日以降の工事なら、下請契約の総額が5,000万円以上。建築一式工事は8,000万円以上)の工事であることなどが条件です。会社にそうした現場があるかどうかで、使えるかが決まります。
運営者の経験
運営者は旧受検資格で受検し、実務経験を3年積んだあと、4年目に1級土木施工管理技士に一発で合格しました(26歳のとき)。新受検資格では、1級の第一次検定を19歳から受けられます。今から目指す人は、運営者のころより早い時期から準備を始められます。
最短で取るための順番
ここまでをまとめると、新受検資格での最短ルートは次の順番になります。
- 19歳になる年度に1級第一次検定に合格する(高卒は入社1年目、大卒は在学中がおすすめ)。合格すると1級技士補になる
- 翌年度に2級第二次検定を受ける(1級第一次合格後の実務1年)。合格すると2級施工管理技士になり、主任技術者の資格を得る
- 請負金額4,500万円以上の工事に、監理技術者資格者証を持つ上司の下で配属してもらう。1年以上の特定実務経験を確保する
- 1級第一次合格から3年目の年度に1級第二次検定を受ける(特定実務経験を含む実務3年)。特定実務経験が積めなければ、5年目の年度に受ける
ステップ3は自分だけでは決められません。元請の会社では、一般に配属は工事の規模や人員の都合で決まります。特定実務経験の条件を満たす現場に入りたいなら、早めに上司に相談しておくのが現実的です。中小規模の工事が中心の会社では、5年ルートを前提に計画したほうがよいでしょう。
令和8年度の試験日程(土木の例)
| 試験 | 試験日 | 合格発表 |
|---|---|---|
| 1級第一次検定 | 2026年7月5日 | 2026年8月13日 |
| 1級第二次検定 | 2026年10月4日 | 2027年1月8日 |
| 2級第一次検定(前期) | 2026年6月7日 | 2026年7月7日 |
| 2級第一次検定(後期)・第二次検定 | 2026年10月25日 | 一次:2026年12月2日 二次:2027年2月3日 |
※全国建設研修センターの令和8年度 試験案内より。1級の申込みは3月23日〜4月6日(インターネット)でした。翌年度の日程は、試験機関の発表を確認してください。
1級第一次検定の出題範囲と勉強の進め方は1級土木 第一次検定の勉強法にまとめています。
第二次検定は「受けられる」と「受かる」が別
受検資格を最短で満たしても、第二次検定に受からなければ資格は取れません。第二次検定では、自分が担当した工事について工程・品質・安全などの管理を具体的に書く「経験記述」が出題されます。年数が足りても、書ける経験がないと苦労します。
受検資格を得る年の前から、担当した工事の数量や工期、自分がした対策をメモしておくと準備が楽になります。書き方は1級土木の経験記述と2級土木の経験記述で解説しています。
経験記述を第三者に添削してもらい、最短の受検年で合格を狙う
旧受検資格(経過措置)を使ったほうがよい人
2024年度から2028年度(令和6年度〜令和10年度)までは経過措置の期間で、第二次検定は旧受検資格と新受検資格のどちらでも申し込めます。旧受検資格は、学歴と卒業後の実務経験年数で決まる仕組みです。
| 学歴 | 1級第二次(旧) | 2級第二次(旧) |
|---|---|---|
| 大学(指定学科) | 卒業後3年以上 | 卒業後1年以上 |
| 短大・高専(指定学科) | 卒業後5年以上 | 卒業後2年以上 |
| 高校(指定学科) | 卒業後10年以上 | 卒業後3年以上 |
| 大学(指定学科以外) | 卒業後4.5年以上 | 卒業後1.5年以上 |
| 高校(指定学科以外) | 卒業後11.5年以上 | 卒業後4.5年以上 |
| 2級合格者 | 2級合格後5年以上 | ― |
| 上記以外 | 15年以上 | 8年以上 |
※国土交通省「令和6年度より施工管理技術検定の受検資格が変わります」(主な受検資格のみ。短大・高専の指定学科以外などは省略)。旧受検資格の1級は、いずれも指導監督的実務経験1年以上を含む必要があります。
高卒の方は、新受検資格のほうが圧倒的に早くなりました。一方、指定学科の大卒で入社年が早い方は、旧受検資格も検討の価値があります。旧受検資格の「卒業後3年」には特定実務経験の条件がないためです(代わりに指導監督的実務経験1年が必要)。ただし2026年4月入社の場合、卒業後3年を満たすのは2029年度で、経過措置の期間を過ぎてしまいます。
経過措置が終わった後の扱いも決まっています。全国建設研修センターの手引では、令和10年度までに第一次検定に合格し、旧受検資格で第二次検定の受検票の交付を受けた人は、令和11年度以降も第二次検定を再受検できるとしています。対象になるかどうかの細かい条件は、受検する年度の手引で確認してください。
土木以外(建築・電気・管工事)も同じ枠組み
受検資格の見直しは施工管理技術検定の全種目が対象です。令和8年度の手引で確認できた範囲では、建築・電気工事・管工事でも、第一次検定の年齢(1級19歳・2級17歳)と、第二次検定の「1級第一次合格後5年/特定実務経験を含め3年/監理技術者補佐1年」「2級第一次合格後3年/1級第一次合格後1年」という骨組みは土木と同じです。
| 種目 | 試験機関 | 令和8年度の1級試験日 | 種目ごとの主な違い |
|---|---|---|---|
| 土木 | 全国建設研修センター | 一次:7月5日 二次:10月4日 |
技術士第二次試験合格者の区分あり |
| 建築 | 建設業振興基金 | 一次:7月19日 二次:10月18日 |
一級建築士試験合格者の区分あり。特定実務経験は建築一式工事なら7,000万円以上 |
| 電気工事 | 建設業振興基金 | 一次:7月12日 二次:10月18日 |
第一種電気工事士の区分あり(別途1級第一次合格が必要) |
| 管工事 | 全国建設研修センター | 一次:9月6日 二次:12月6日 |
試験時期が土木・建築より遅い |
※各試験機関の令和8年度 受検の手引・実施日程より。
種目によって、申込時期や実務経験を数える締め日が違います。たとえば建築・電気工事の1級は申込みが2月(第一次検定のみは4月7日まで)、管工事の1級は5月です。試験時期が違えば早見表の年次も前後する可能性があるため、自分の種目の手引で必ず確かめてください。
また、実務経験として数えられる工事は、種目ごとに対応する建設業の業種で決まっています。国土交通省の資料では、たとえば「とび・土工・コンクリート工事」の経験は土木・建築・建設機械の実務経験として申請できるとされています。同じ経験を複数の種目に使うこともできます。
注意点:最短ルートが向かない人もいる
- 特定実務経験は会社と現場しだい:請負金額4,500万円以上の工事がない会社では、3年ルートは使えません。5年ルートで計画を立てましょう
- 見込みで申し込むリスク:見込期間の経験を積めなかったら、試験前日までに取り下げが必要です。異動や工事の中止があり得る時期は特に注意してください
- 証明してくれる人が必要:新受検資格では、原則として工事ごとに、所属先の代表者や当該工事の監理技術者などの証明が要ります。転職を考えている方は、前の会社での経験を証明してもらえるか先に確認しておくと安心です
- 資格と現場力は別:若くして1級を取っても、監理技術者として大きな現場を任せられるかは経験しだいです。資格は早く取りつつ、現場での経験も並行して積む姿勢が大切です
土木の資格全体の流れは土木施工管理技士の取り方で整理しています。
よくある質問
2級を取らずに、いきなり1級を目指せますか
できます。1級第二次検定の「1級第一次合格後5年(特定実務経験を含めば3年)」の区分は、2級の合格を条件にしていません。ただし2級を取ると主任技術者になれるため、現場での立場や監理技術者補佐ルートの面で有利になります。最短ルートでは2級も途中で取る前提にしています。
1級第一次検定に落ちたら、どうなりますか
翌年度にまた受けられます。年数は合格発表日から数えるため、落ちた年数分だけ2級・1級の第二次検定も後ろにずれます。一度合格すれば有効期限はないので、早い年度に合格しておくことが最短ルートの土台になります。
職人時代の経験は実務経験に入りますか
作業員としての作業そのものは入りません。受検の手引では、施工の管理に直接関わる職務(補助者を含む)だけを実務経験としています。職長として工程・品質・安全の管理をしていた期間が該当するかどうかは、仕事の中身と証明者の判断によります。所属先と試験機関に確認してください。
高校生のうちに受けられる試験はありますか
年度末時点で17歳以上なら、2級第一次検定を受けられます。高校2年生から受検できる計算です。1級第一次検定は19歳以上なので、高卒の方は入社1年目が最初のチャンスになります。
まとめ
- 第一次検定は年齢だけ(1級19歳・2級17歳、年度末時点)で受けられる。1級は2024年度から、2級は改正前から同じ
- 第二次検定は、第一次検定の合格発表日以降の実務経験で決まる。学歴による差はほぼなくなった
- 入社1年目に1級第一次に受かれば、2級第二次は入社2年目、1級第二次は入社4年目(特定実務経験あり)〜6年目が最短の目安
- 特定実務経験は請負金額4,500万円(建築一式7,000万円)以上の工事が条件。会社と現場しだいなので早めに相談する
- 旧受検資格は2028年度(令和10年度)まで。指定学科の大卒で入社が早い方は、旧受検資格のほうが有利な場合もある
- 建築・電気工事・管工事も枠組みは同じ。ただし試験時期や申込時期は種目ごとに違う
資格取得の全体像は土木施工管理技士の取り方、3年ルートの条件は特定実務経験とは?、第一次合格後の立場は1級技士補とは?、最初の関門の対策は1級土木 第一次検定の勉強法で解説しています。
参考資料
- 国土交通省「令和6年度より施工管理技術検定の受検資格が変わります」(令和5年11月9日版) PDF
- 国土交通省「施工技術検定規則及び建設業法施行規則の一部を改正する省令」等について Web
- 国土交通省「令和6年度以降の技術検定の基本的な方針について」 PDF
- 国土交通省「受検資格認定申請」(受検資格見直しのお知らせ・学校等からの申請)Web
- 全国建設研修センター「令和8年度 1級土木施工管理技術検定」 Web
- 全国建設研修センター「令和8年度 1級土木施工管理技術検定 第二次検定 受検の手引(新受検資格)」 PDF
- 全国建設研修センター「令和8年度 1級土木施工管理技術検定 第一次検定・第二次検定 受検の手引(新受検資格)」 PDF
- 全国建設研修センター「令和8年度 1級土木施工管理技術検定 第一次検定 受検の手引」 PDF
- 全国建設研修センター「令和8年度 1級土木施工管理技術検定 受検の手引(旧受検資格)」 PDF
- 全国建設研修センター「令和8年度 2級土木施工管理技術検定」 Web
- 全国建設研修センター「令和8年度 2級土木施工管理技術検定 第二次検定 受検の手引(新受検資格)」 PDF
- 全国建設研修センター「令和8年度 1級管工事施工管理技術検定」 Web/第二次検定 受検の手引(新受検資格) PDF
- 建設業振興基金「令和8年度 1級建築・電気工事施工管理技術検定 新受検資格 受検の手引」 PDF
- 建設業振興基金「令和8年度 2級建築・電気工事施工管理技術検定 新受検資格 受検の手引」 PDF
- 建設業振興基金「令和8年度 建築及び電気工事施工管理技術検定実施日程」 PDF

