一人親方でも使えるファクタリング|個人事業主が請求書を資金化する前に知るべきこと

リフォーム現場の軽トラックに腰かけた一人親方が、スマートフォンで請求書を確認しているイメージ

本記事にはプロモーション(広告)が含まれます。掲載しているサービスの評価は、各社の公開情報と運営者の現場経験に基づいて記載しており、報酬の有無によって内容を変えることはありません。詳しくはプライバシーポリシーをご覧ください。

一人親方として元請から仕事を受けていると、材料費やガソリン代、道具代は先に出ていくのに、工事代金の入金は翌月末や翌々月。この「立て替え」が続くと、仕事は順調なのに手元のお金が足りない状態になります。

その立て替えを埋める方法のひとつがファクタリングですが、建設業向けとうたうサービスの多くは法人限定で、一人親方が使えるところは限られます。この記事では、個人事業主の一人親方でも使えるファクタリングの条件と、使う前に知っておくべき注意点を、元ゼネコン現場監督の運営者が整理します。

目次

この記事の対象読者

元請や工務店から仕事を受けている個人事業主の一人親方・職人の方を想定しています。法人の方は建設業のファクタリング解説、着工前の資金が必要な方は注文書ファクタリングの解説を参考にしてください。運営者はファクタリングを実際に利用したことはなく、各社の条件は2026年9月時点の公開情報です。

元請に出した請求書が手元にある一人親方の方へ:個人事業主でも申し込めるサービスは限られます。手数料と入金日を、まず無料の見積もりで確認してください。

PAYTODAYで見積もり(オンライン完結)ベストファクターに相談(個人事業主OK)

一人親方がファクタリングを使えるのはどんなときか

ファクタリングで売れるのは、事業者として元請に出した請求書(売掛金)です。一人親方が元請と請負契約を結び、工事代金を請求しているなら、その請求書は対象になり得ます。

一方で、会社から毎月「給料」として支払われているお金は対象になりません。個人の給料を対象にした「給与ファクタリング」は、金融庁が貸金業に該当するとして注意を呼びかけている取引で、利用は厳禁です。自分が受け取っているのが「請負の代金」なのか「給料」なのかがはっきりしない場合は、まず契約の形を確認してください。

一人親方でも使えるファクタリング

サービス 個人事業主 買取額(公表値) 手数料(公表値) 入金まで 方式
PAYTODAY 利用可(フリーランスも可) 10万円〜上限なし 1〜9.5% 最短30分 2社間・オンライン完結
ベストファクター 利用可 30万円〜 2%〜 最短即日〜3営業日程度 2社間・3社間
BESTPAY/¥Today 対象外(法人のみ) ― ― ― ―

一人親方の請求書は1件あたりの金額が大きくないことが多いので、10万円から使えるPAYTODAYか、30万円から使えるベストファクターが現実的な候補です。実際の手数料は審査で決まるので、必ず見積もりの段階で総額を確認してください。

PAYTODAY:少額から、スマホだけで手続きしたい場合

PAYTODAYはAIによる審査を使ったオンライン完結型のファクタリングで、個人事業主・フリーランスも対象です。公式サイトでは手数料を1〜9.5%と上限つきで公表しています。必要書類は本人確認書類、請求書、直近6ヶ月以上の入出金明細、昨年度の決算書とされています(個人事業主の場合にどの書類で代えられるかは、申し込み時に確認してください)。現場の合間にスマホで手続きを進めたい方に向いています。

10万円の請求書から、オンラインで見積もりを確認する

PAYTODAYで無料見積もりをする

ベストファクター:相談しながら進めたい、元請の承諾が取れる場合

ベストファクターは個人事業主も利用でき、公式サイトでは利用者のなかで建設業が最も多い業種とされています。2社間と3社間の両方に対応しているため、元請に事情を話して承諾をもらえる関係なら、3社間で手数料を抑える相談もできます。オンラインだけでなく担当者と話しながら進めたい方に向いています。

請求書の買取額と手数料を無料で相談する

ベストファクターに無料で相談する

使う前に計算してほしいこと

たとえば30万円の請求書を手数料8%で売ると、手数料は2万4,000円です。入金が45日早まるだけなら、年率に直すと約65%になります(8% ÷ 45日 × 365日)。一人親方の手間賃の利益率を考えると、毎月のように使うと確実に手取りが減ります。

  • 使ってよい場面:大きめの材料を立て替えた、車の修理が重なったなど、一時的なズレを埋めるとき
  • 避けたい場面:毎月の生活費の不足を埋めるために繰り返し使うとき

ファクタリングより先に試したいこと

  1. 元請に支払いのタイミングを相談する:月2回の締めにしてもらう、材料費だけ先に払ってもらう、などは現場では珍しくない相談です
  2. 材料を元請支給にしてもらう:立て替えそのものを減らせます
  3. 日本政策金融公庫などの融資を検討する:時間はかかりますが、ファクタリングより金利は大幅に低い水準です

元ゼネコン現場監督から一人親方の方へ

元請の現場監督をしていた立場から言うと、腕のいい職人さんに資金繰りで現場を離れられるのは、元請にとって一番困ることです。「材料の立て替えがきついので、締めを分けてもらえませんか」という相談は、遠慮せずに担当の監督にしてみてください。それでも間に合わないときに、手数料を計算したうえでファクタリングを使う。この順番なら、ファクタリングは一人親方にとっても役に立つ道具になります。

現場に入る前に、ケガへの備えも確認しておきましょう。加入方法と保険料は一人親方の労災保険の特別加入で解説しています。

元請から「インボイス登録をしないなら単価を下げる」と言われている方は、2026年10月の改正点と元請の実際の負担増を一人親方のインボイス2026年10月改正で整理しています。

まとめ

  • 一人親方でも、元請に出した請負代金の請求書ならファクタリングの対象になり得る
  • 給与を対象にした「給与ファクタリング」は貸金業に該当するとされ、利用は厳禁
  • 建設業向けでも法人限定のサービスが多い。個人事業主が使えるのはPAYTODAY(10万円〜)やベストファクター(30万円〜)など
  • 手数料を年率に直すと高い。一時的なズレを埋める用途に限る
  • 先に元請への支払い相談や材料支給、公的融資を検討する
よかったらシェアしてね!
  • URLをコピーしました!
  • URLをコピーしました!

この記事を書いた人

Construct Review 運営者・編集責任者。1級土木施工管理技士。ゼネコンで約10年、施工管理に従事。現場で見てきたことをもとに、施工管理技士の受検、転職とキャリア、一人親方と建設会社のお金、現場のDXツールを解説しています。実際に使っていない製品・サービスは、その旨を明記したうえで公開情報をもとに書いています。

目次